外観は南プロバンス風。子育てがしやすい、日当たりのいい家にしたい。最初は、そんな漠然とした要望を伝えただけだったと思います。
イメージを具体的に人に伝えるのって案外難しいですよね。
そこをライブリーの井上さんがうまく聞き出してくれて、さらにいろんな提案をしてくれたおかげで、自分たちが求めていた理想の家のカタチが見えてきたように思います。

デザインだけじゃなく、土地の向きとか周辺環境にも目を向けて設計していただきました。
例えば、家の正面西側にはマンションや団地が立ち並んでいて、いわゆるビル風が強く吹き降ろすんですが、玄関扉を重厚感のある木製の引き戸にしてくれたり、1階和室を南側側面の壁からわざと飛び出した構造にしたりと、風の影響を受けにくいよう工夫してもらいました。それが功を奏してか、他にはない間取りやデザインになっていきました。

中でも私たちが特に気に入っているのは、LDKと和室です。
妻がこだわった、両側ハッチのアイランドキッチンはもちろんですが、そのキッチンの色目に合わせた無垢材のフローリングが全体を柔らかい雰囲気にしています。そしてダイニングルームの南側に設けられた「サンルーム」も自慢のスペース。ここは洗濯物が乾きやすいというだけでなく、子どもの遊び場としても適しています。床がモルタルなので夏場はビニールプールを置いて水遊びもできるんですよ。

また、リビングの床から一段高く作った和室は、その段差を生かして、引き出し収納になっています。ここは、ほとんど子どものおもちゃで占領されていますが、片付けやすいし出しやすいので、部屋が散らからなくて重宝しています。
他にもリビングの一角に設けたピアノコーナーは、妻が実家からどうしても持って来たいと言ったグランドピアノを置くため、床下を厚くしたほうがいいと提案いただきました。こうした目に見えない部分にもしっかり対応してもらえたからこそ、私たちの「理想の家」は実現できたと思っています。