大胆な吹き抜けリビングを中心に、
個性が際立つ“コの字型”住宅。
山の斜面を造成した住宅地。南側には3階建てほどの高さに及ぶ既設住宅があったため、設計当初は日当たりの悪さを心配し、リビングを2階に持って来ることも検討されました。しかしリビング全体を屋根まで吹き抜けにして南側の窓を大きく取り、かつ北側の安定した光を取り込むことで、その課題を解消。さらに見せ梁の設置により、建物の強度を保ちつつ、メリハリのある明るく開放的な空間に仕上げました。

また大胆な吹き抜けリビングにした場合に懸念される冷暖房の効率化には、リビングを囲むように造られた2階の回廊部分に、開閉自由な3層の引き窓を設置することで対応しています。

M様邸のもう一つの注目ポイントは、リビングから続くウッド風デッキ。木ではなく、モルタルで作っているデッキになるため、紫外線や熱・水に強く、子どもの遊び場だけでなく、バーベキュースペースとしても活用できます。さらに洗面・浴室からの出入り口ともつながっているため、遊び終わって汚れた子どもをお風呂に入れたり、洗濯物の出し入れにも便利。また玄関を開けた時、正面の埋め込み窓から見えるデッキの光景が、玄関の明るさや広がりを演出しています。