【古民家再生・訪問介護施設】

幾度かの増改築を経たのち、数年前から空き家状態になっていた築１５０年以上の古民家を介護施設として蘇らせる大規模な改修工事。すべてを壊して建て替えるよりも、太くて丈夫な木を使った柱や梁など、使える構造はそのまま使いたいという施主様のご意向が、リフォームのコンセプトでもありました。
とは言え、床下や壁のあちらこちらにシロアリ被害が及び、屋根瓦も割れ、庭は草が生い茂り・・・という手ごわい物件。基礎部分を細かくチェックし、補強を重ね、お年寄りたちが安心して過ごせる施設に造り変えました。




玄関土間は吹き抜けにし、車いすが通れるようスロープや手すりを設置。キッチンや洗面脱衣室、トイレ、縁側、廊下は板貼りにしているものの、くつろぐ部屋は畳と襖で仕切られた昔ながらの家を再現しています。また浴室の壁には、昔の銭湯さながらに「富士山の絵」を描かきました。いずれも「懐かしい家に帰ってきたように、ご年配の方々にゆっくりと過ごしてもらいたい」という施主様の思いが込められています。
　

【古民家再生・カラオケルーム「わらべー」】

介護施設の一角に設けられたカラオケルーム「わらべー」は、もとは古民家の蔵だったところ。機密性に富んだ蔵の特性を生かし、利用者の皆様の娯楽施設として活用されています。