施工事例-新築
カバーし、開放的なリビングを実現
愛知県常滑市 A様邸 建物面積:約36坪
建築の際に最初の課題となったのが、敷地を挟んで南北に設置されたコンクリートの擁壁でした。山の斜面を造成した住宅地は、南向いに高い位置からA様邸を見下ろす形で既設住宅があるため、プライバシーに配慮しながら、いかに採光を取り込むかもポイントに。
1Fリビングの明るさを確保するため、大きな吹き抜けと、その上部の壁に明かり窓を設置。リビングを見下ろす2階踊り場の手摺りをアイアンで造作し、軽い抜け感も開放感につながっています。さらにダイニングとの間仕切りをオープン棚にすることで、それぞれのスペースが閉塞感なく、くつろげる空間を実現しています。
リビングにあるもう一つのユニークな仕掛けは、TVボード裏に設けた4畳のタタミスペースです。TVボードの高さに合わせ、両脇から一段上がって入れるこの空間は、子ども達にとってはちょっとした秘密基地。収納スペースもたっぷり取っているため、散らかりがちなおもちゃもすぐに片づけられます。もちろん来客用の寝室としても活躍しそうです。2階は主寝室とロフト付きの子供部屋を2室。旦那様の希望で1畳ほどの書斎も設けました。
家全体を柔らかく温かみのある空間にしているのは、杉の木をふんだんに使用しているから。また、玄関やキッチン前、トイレの床や壁、そして駐車場からのアプローチには、ご主人のお勤め先であるタイル会社のタイルやインターロッキングを使用させていただきました。